10/1 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 105.10円~105.75円
 注目ポイント
 秋口のドル高は不発か?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.403 +30.3 7:45 105.727 -2.3 22:55

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日は最近のドル買い戻しの動きが一服し、ドル/円は小幅下落して戻ってきた。

 そういった中で本日はアメリカのISM製造業景気指数が発表される──ヘッドラインは50超えが見込まれているが、今後見る上で注目される新規受注が過去16年間見られなかった水準まで上昇している。

 在庫も減少しているが、そろそろ新規受注が失速しても不思議ではない。

 雇用は50を割り込んだまま今後コロナの感染拡大が警戒される冬場へと向かっていく。

 本日は明日の雇用統計を控えてドル/円は動きにくいとみているが、注目度の高いISMにおいてアメリカの景気回復期待が水を差されるような結果が出ると、少し値幅が拡大する可能性もあり要注意。

今日から10月ということで名実ともに下期入りとなるが、為替相場はどのような動きになるとみている?

 例年9月末~12月にかけてドルが底堅さを増すという季節性が観測される──これは年末越えのドル資金の需給ひっ迫が意識され、為替市場でもドル買いが優勢となる為と考えられる。

 今年もこのドル資金ひっ迫感を示すドル/円ベーシス・スワップのスプレッドが9月末から少し拡大する動きがみられている。

注目ポイントではドル高は不発かとあるが?

 今年はコロナショックへの政策対応として既にドルが供給された結果、金融市場には潤沢なドルが出回っている為。

 従って、ドルを俯瞰すると慢性的な経常赤字、長期化が見込まれる低金利政策、これに加えてドル資金の需給もそんなに高まる訳ではないことだとすると、対円でのドル安が続く可能性が高いとみている。

 来月の大統領および議会選挙前後で乱高下する可能性はあるが、年末にかけて緩やかにドル安・円高が進み、年末時点では105円割れが定着している可能性が高いと予想している。