9/29 マーケット・リスク・アドバイザリー 深谷幸司

 予想レンジ
 105.00円~105.90円
 注目ポイント
 金融相場の行き詰まり

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.343 +34.3 9:55 105.733 -16.7 17:35

NY市場のここまでの動きから、今日の見通しについて

 NYは株がしっかり、リスク回避一服ということでドル/円相場はややドル高方向だった。

 今日は第1回の大統領選のテレビ討論が注目材料になるだろう──対立の性格が明確になってくると経済対策が大いに遅れというのが意識されて、またリスク回避ということでクロス円を中心にやや円高圧力が高まるということが有り得るかもしれない。

 その場合でもドル買いの買い戻し圧力もあるので、ドル/円相場は結局105円台中心の動きになるのではないか。

注目ポイントについて、いまの足元の状況というのはどういう風に理解すればよい?

 FRBの超金融緩和政策を軸とした金融相場、具体的には長期金利の低下であったりドル安・株高・金価格上昇といった資産価格の上昇に変化が見える。

 金融緩和継続だが追加がないので長期金利は底打ちということで、株価と資産価格の上昇が一服している──市場全体がポジション調整をしているという形。

 そんな中で為替はリスク選好後退で一時円高に振れる場面もあったが、どちらかと言えばドル買い戻しの圧力の方が強くてドル/円はしっかりという感じ。

この後はどういう風にみる?

 一般的には景気回復が現実になって業績相場に移っていく──足腰の強いリスク選好になっていくという流れだが今回は難しい、なかなか一筋縄ではいかないという感じではないか。

 アメリカは与野党対立がまだまだ激化するということで経済政策・財政出動というところがなかなか難しいかもしれない。

 ヨーロッパでは感染再拡大しているということがあるので、金融相場はこれまでスピード感が大きかっただけに逆に調整が長引く、若干深まるということがまだあるだろう。

金融相場全体の流れからドル/円でみると?

 現在ドル売りのポジションがやや多いので、当面ドル買い戻しでドルは堅調ということになるだろう。

 リスク回避が強まっていく中でもユーロ/円を中心に円高圧力がかかるということもあると思うが、結局ドル/円相場は底堅いのではないか。

 本格的なドル高・円安に行くには業績相場──アメリカの景気かしっかり回復していくということが必要なので、大統領選は不透明感があって政策出動もなかなか難しいというところで、当面は難しいのではないか。

 結果として年内ドル/円相場は104円台~107円台のレンジになるのではないか。