9/24 ソニーフィナンシャルホールディングス 石川久美子

 予想レンジ
 104.80円~105.80円
 注目ポイント
 トルコ中銀の判断とリラ相場

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.206 +40.6 16:45 105.530 -27.0 20:15

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日は株安・金安の中でこれまで買われてきた豪ドルやユーロが下落し、相対的にドルが買われてドル/円相場でもドル買いが優勢となった。

 本日はアメリカの主要経済指標の発表やFRB議長の発言機会などもあるが、基本的には株・コモディティの調整が一巡するかどうかというところに注目する一日となりそう。

注目ポイントについて、個人投資家からも注目度の高いトルコリラだが、最近は下落基調が続いているが?

 コロナ禍における市場全体のリスクオフの中で売られた後、外貨準備高の不足が深刻化し8月以降は中銀のリラ買い介入も限界となった。

 更にトルコが国連で定められたリビアへの武器禁輸措置に違反している件であったり、東地中海の領有権問題でEUがトルコへの制裁を決める可能性というのが浮上しており、政治問題のリスクも押し下げ要因となっている。

 加えて今月11日には格付け会社ムーディーズがトルコの格付けを引き下げており、これも重石。

悪材料が多い中、今日トルコ中銀の金融政策の発表が予定されている?

 はい──政策金利の据え置き予想が大勢だが、リラ安であったりインフレ率の上昇などを背景に実質金利が低下していることもあり、利上げをするのではという予想も一部にある。

 一部に利上げ期待がある以上、単純に金利が据え置きという風になればトルコリラは一段安となる可能性もある。

仮に利上げとなれば状況は改善する?

 発表直後はリラが急反発すると考えられるが、トルコのエルドアン大統領は中銀に対して更なる利下げを行うべきとのスタンスなので、今後中銀の独立性が棄損される可能性がある。

 また、コロナ禍で弱ったトルコ経済にとっても利上げは単純に重石となる。

 政治面のリスクや外貨準備高の不足という問題も残り続けることを考慮するとリラは反発してもあくまで一時的で、既に過去最安値を日々更新する流れとなっているリラ安基調というのは継続すると考えられる。

 ペースや値幅というのは金融市場全体のリスク許容度次第ではあるが、対円ではまず次の節目である13円丁度を試すような流れが考えられる。