8/11 ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河眞樹

 予想レンジ
 105.50円~106.40円
 注目ポイント
 一方的なドル安・円高にはならず?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.902 +40.2 7:00 106.682 +28.2 翌3:35

今日の見通しについて

 NY市場では追加の景気対策・経済対策に対する期待が高まったということでドル/円が上昇し一時106円台を付ける場面も見られたが、結局大きな流れとしてはこれまでのドル安一辺倒というのが昨日はユーロ/ドルも弱かったし、少し歯止めがかかってきたという感じがしている。

 本日もそういう意味ではドル/円は底堅い展開になるとみている。

注目ポイントについて、アメリカの追加の経済対策はドル安要因に成り得ると思いがちだが?

 ムニューシン財務長官により今週中にもまとまりそうだということになる──そうなるとアメリカの財政支出が拡大し、これと共にFRBの国債の買い入れが増えるということになるので、結局のところドル安要因ということにはなる。

 ただ、経済対策自体はアメリカの景気にとってはプラスということになるので、どちらかというとこれが市場が好感するとリスクオンということで円安の地合いも出てくる為、一方向のドル安ということにはならずにドル/円が一方的に下がるという可能性は低いとみている。

 また、政府の財政支出が拡大し中央銀行が国債を買い入れるという政策というのは、これはなにもアメリカだけがやっている政策ということではない。

 日米欧の中央銀行の資産の残高を実額ベースのドルベースで見ると、最近のユーロ高の影響などは受けているものの、どこの国も6~7兆ドル規模というところまで拡大してきている。

 コロナという共通のリスク・危機に対して、どの国も似たような政策をもって対応しているということなので、これによってドルだけが信任が著しく低下して急落するという可能性は低い。

一方で米中対立などもあり、ドル安が進むとすればどの程度をみている?

 仮に今後米中の緊張が高まるなどしてドル/円が下落という話になったときには、3月の安値・高値の76.4%戻しというフィボナッチポイントというのがあるが、それが位置する103円67銭付近、その次が103円の大台の丁度あたりにブレーキがかかってくるのではないか。