7/27 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野大作

 予想レンジ(一週間)
 105.20円~106.70円
 注目ポイント
 米FOMC後の需給相場

安値(7/27~7/31) 高値(7/27~7/31)
104.188 -1円1.2 7/31(金) 106.054 -64.6 7/31(金)

今週1週間の見通しについて

 先週はEU復興基金の設立合意が好感されユーロ高・ドル安が進む中、日本の連休中に激化した米中対立も嫌気され、一時105円60銭台まで円高が進んだ。

 ただ、先週急激に進んだユーロ高・ドル安は短期的にはスピード違反の疑いが濃厚。

 連休明けの国内勢も105円台では値頃感からのドル買い興味を示しそうで、極端な下値余地は広がらないだろう。

注目ポイントについて

 現在、日米の政策金利はいずれも下限に達してほとんど動かなくなっている。

 前回のFOMCでパウエル議長は2022年までのゼロ金利継続を示唆しており、今週その点が再確認されれば8月は日米ともに金融政策の発表がない為、短期金利の指標である3ヵ月物の金利差は一段とこう着しそう。

 結果的に金利差睨みの為替変動は夏枯れ状態になり、ドル/円は需給相場の装いを強めそう。

8月はアノマリー的に円高と言われやすいが、来週以降今年はどういった展開を予想する?

 毎年夏になるとお盆前の輸出企業のドル売り予約や、8月に集中する米国債の利払い観測などが意識されるほか、今年に関してはコロナ不況の影響で日本企業の海外進出も停滞しており、105円割れのリスクはあるだろう。

 ただ、新型コロナの影響で現在日本の輸出は激減していて、訪日外国人の消滅によって最近は円高局面で動く輸入のドル買いの方が目立っているほか、超長期の視点に立って外貨資産の投資配分を維持する年金のドル買い余地もこの4月から広がっている。

 在宅で増えている日本のFX取引愛好者の逆張り志向の強さなども勘案すると、105円割れはあっても対空時間は短いのではないか。