7/16 バルタリサーチ 花生浩介

 予想レンジ
 106.70円~107.50円
 注目ポイント
 金価格と銅価格の同時上昇

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
106.834 +13.4 9:25 107.399 -10.1 翌4:10

NY市場は106円台後半での小動きだったが、NY市場を受けて今日の見通しについて

 マーケットのセンチはそんなに悪くないと思う──コロナ関連のニュースをうまく織り込みつつあるように見えるが、一方で各国の債券利回りが低位安定していることもあって為替市場の動きは鈍い。

 本日の東京市場でもドル/円は107円を挟んで小動きに終始するだろう。

注目ポイントについて

 金価格はコロナ感染の終息の兆しがなかなか見えないので世界経済が下振れするだろうという懸念が強いので、金はその不安感に対するヘッジとして買われ、市場最高値を更新しつつある。

 一方で銅価格も年初来高値を更新していて、銅価格は世界の銅需要の40%を占めると言われる中国経済との連動性が有名。

 その中国経済が皮肉にもコロナ感染からいち早く立ち直りつつあり、それが世界的な株高を支える要因にもなっているわけで、足元の銅価格の上昇は景気回復期待がベースにあるという風にも言える。

市場では不安と期待が同居している?

 はい──多くの投資家はコロナ後の世界は悲観的なファンダメンタルズ相場、つまり景気が減速して株価が下落するという風に考えていたわけだが、実は中央銀行の大量の資金供給によって金融相場になっている。

 ファンダメンタルズ的には矛盾する金と銅の同時上昇も金融相場ではよくある話として正当化されているのだろう。

この現象が為替相場に与える影響は?

 商品価格は米ドル建で取引される為、これらの商品価格が上昇する場合はドル安を伴うことが多い。

 事実今年の前半はそうだったわけで、そのドル安トレンドというのは当面続く可能性が高いだろう。

 ドル/円についてはそのドル安トレンドがあるが、一方でクロス円が上昇しているので上下に挟まれてせまいレンジの取引が続くものと思われる──具体的には105円~108円ぐらいのレンジ枠を予想している。