7/8 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 107.20円~107.80円
 注目ポイント
 年後半のG10通貨展望

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.204 +0.4 翌4:00 107.711 -8.9 9:55

今日の見通しについて

 昨日は株価が軟調に推移したことでリスクオンのドル安と円安が反転し、ドル/円は小動きに終始した。

 今日もアメリカの株価・長期金利をにらみながら上値は重いと思うが、非常に強いリスクオフとならなければ下値も限定的となり、結局107円台半ばでのもみ合いに終始すると予想している。

注目ポイントについて

 上半期、ドルは幅広い通貨に対して堅調に推移したが、G10通貨の中で経常黒字かつ資源価格の影響を受けにくい頑健な4通貨(円・ユーロ・スイスフラン・スウェーデンクローナ)はドルに対して小幅ではあるが上昇している。

 年後半もこういった傾向が続く可能性が高いと考えられ、ドル/円で言えば年末に向けて105円割れが十分視界に入ってくるとみている。

このカテゴリーに入らない通貨は?

 資源国通貨(豪ドル・NZドル・加ドル・ノルウェークローネ)は3月の下旬以降に大きく反発した。

 今後の一段高も見込めはするが、やはりそこはコロナ問題の行方次第となってくるだろう──従って、年後半も振れ幅が大きいハイリスク・ハイリターンの位置づけになりそう。

経常赤字のポンドは?

 経常赤字が大きい国は本来高い金利によって対内証券投資を呼び込み、赤字をまかなう必要がある──従って、金利が低いと通貨安圧力が加わってしまう。

 イギリスの金利は低いので、ポンドは経常収支と長期金利でみた回帰線からかなり下振れしており、実際下落している。

 これは米国も同じ状況で、先日のFOMCの議事要旨ではイールドカーブをコントロールする政策に対してほとんどの参加者が懐疑的だったが、仮に導入されると金利が低く抑えられてしまってドル安圧力が高まるという風にみられる。

 従って、導入されるかどうかを含めて、年後半もアメリカの実体経済を地道に観察していく作業が必要になってくるという風に考えている。