6/15 みずほ証券 山本雅文

 予想レンジ(一週間)
 106.00円~108.50円
 注目ポイント
 米イールド・カーブ・コントロールでドル下がる?

安値(6/15~6/19) 高値(6/15~6/19)
106.669 +66.9 6/18(木) 107.640 -86.0 6/16(火)

今週の見通しについて

 ドル/円相場は米株価にらみの展開が続くだろう。

 米株価がまた調整する場合には下押しで106円台もあるかもしれないが、16日のパウエルFRB議長の議会証言で慎重なトーンというよりは回復を強調する内容となれば、米株価と共にドル/円も108円台を回復するとみている。

注目ポイントについて

 ドル/円相場をみると5月から6月5日にかけてアメリカの株価にキャッチアップする形で109円の85銭まで上昇した。

 これが先週、アメリカの株価が下がる前から反落したという形になっている。

 これは株価への反応ではなくFOMCを控えて[?]イールド・カーブ・コントロール政策──YCC政策の導入への警戒感が高まり、それを受けてアメリカの中長期金利が大幅に低下したことに反応した為とみられる。

先週、パウエル議長もイールド・カーブ・コントロールについては引き続き議論していくという言い方をしていたが、導入されるとするとドル/円への影響はどこまで下落しそう?

 イールド・カーブ・コントロール政策が導入されるとすれば最も長い年限として5年物金利に上限が設定されるという可能性がある。

 もし現在0.32%程度で推移しているアメリカの5年金利にFF金利誘導目標の上限と同じ0.25%という上昇が設定される場合には、米金利が再び低下し106円割れへ下落するリスクというのがあるだろう。

 ただ、この先の金利低下余地というのは先週以降相当程度織り込まれた面があるので限定的とみている。

 10年金利はまだ当然長めながら高水準だが、10年金利にFF金利程度の上限を設けられるという可能性は非常に低いとみている。

 金利急上昇時には既に行われている資産買い入れ策の柔軟運用で対応は可能であるということもあり、結果的にYCC政策が導入されるのは見送られるという風にみている。

 YCC導入期待を背景としたアメリカの金利の低下や、それを受けたドル/円の下押し圧力というのは結局一時的ということで、アメリカの株価が上昇基調に戻ればドル/円も反発すると考えている。