6/5 三井住友信託銀行NY 持田拓也

 予想レンジ
 108.00円~109.40円
 注目ポイント
 ❝踊らな損損❞ そして…

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.046 +1円4.6銭 9:55 109.849 +44.9銭 23:10

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日はECBがパンデミック緊急購入プログラムの購入額を6000億ユーロへ増加させ、来年6月まで継続させることを発表するとユーロは上昇、ドル/円においては円安地合いの継続がみられ4月上旬の高値を試す動きとなった。

 本日は米雇用統計が発表されるが、最近好調な経済指標を背景に株高とドル/円上昇がみられていた為、予想より悪いネガティブサプライズになった場合は大きな反落をもたらすリスクがある。  

注目ポイントについて

 リーマンショック前にシティグループのCEOが「音楽が鳴っている間は踊り続けなければならない」と述べた──これは資産価格が明らかに高いと思っても、それよりも高く買う人がいる以上、[?]買わなければならないことを表現しておりバブル形成の本質をとらえた格言。

 19年末を基準とした資産価格の動向を見ると、まだコロナウィルスによる影響がくすぶっているにもかかわらず、足元はコロナショックが起こる直前の水準まで戻してきている。

 これは経済活動再開への絶大な期待感や、過去に類を見ないFRBによる緩和策と政府による景気刺激策という音楽が市場に鳴り響き、投資家たちのダンスで実体経済を超えた価格上昇が起こっている為でありバブル状態になっている。

今後のドル/円相場は?ダンスは続く?

 確かに足元の音楽は踊るには心地よいものだろう──ただし、経済活動再開が実現できても実体経済の回復が伴わないなど、そもそもダンスステージを破壊しかねないリスクが点在している。

 そのリスクが表に出てきた場合、株価はスピード感をもって下落し、ドル/円もそれに伴うリスクオフによって110円到達を前に反落基調に入るとみている。