6/3 ソシエテ・ジェネラル銀行 鈴木恭輔

 予想レンジ
 108.30円~109.20円
 注目ポイント
 人民元安への根強い思惑

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.424 +12.4銭 10:45 108.981 -21.9銭 翌0:30

ヨーロッパ、NY、動きがあった?

 リスクオンの大きな流れの中でヨーロッパ時間はユーロ高・ドル安を軸にしてドル売りが先行した。

 NY時間に入っても株高の流れが続いたことで円が最も売られる展開となり、ドル/円は108円台後半、ユーロ/円も121円台半ばまで大きく値を伸ばしている。

 この流れが非常に強いので、今日発表されるアメリカの経済指標を経てドル/円では109円台へ乗せる可能性が十分あるだろう。

注目ポイントについて、足元は少し落ち着いた動きだがそれでも根強い思惑がある?

 この実態を見極めるヒントはオフショア人民元の通貨オプションの需給環境にあるのではないか。

 ドル/人民元の動きと通貨オプションの需給を表したグラフを見ると、足元は米中対立がメインテーマとなった昨年の平均水準と比べても先安感が強く、ドル/人民元のレートは昨年の高値圏の7.2付近にまだいるので人民元は弱含んでいる──すなわち、市場参加者が米中問題を楽観視していないという整理ができる。

今年もこのまま続いていきそう?

 アメリカが新たな対中制裁に踏み込むことで、この節目の7.2を突破するような人民元安には注意が必要だろう。

 なぜならば、昨年の5月・8月にアメリカによる対中制裁の懸念が高まった際には急速な人民元安と共にボラティリティーが上昇して円高が進んだ為。

 ただ、リスクオフになった場合でも足元ではドルと円の両方が買われやすい傾向にあるので、仮に円高が進んだとしてもドル/円は105円台に留まるとみている。