5/27 野村証券 後藤祐二朗

 予想レンジ
 107.00円~108.00円
 注目ポイント
 米中対立リスク 去年との違い

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.368 +36.8銭 9:10 107.945 -5.5銭 22:05
■今日の見通しについて
・昨日はアジア時間から株価[?]が鮮明となり3月の不安・ショックからの反発の流れは続いている。
・為替市場ではドル全面安の動きになり、ロンドン・ニューヨーク時間にはドル/円にもドル安が波及して円高・ドル安となっている。
・リスクオンの際にはドルと同様に円も売られやすく、対円でのドルの値動きは相対的に限られる傾向が続いている。
・本日は米中対立や香港関連のヘッドラインに注意が必要だがドル/円相場は107円台中心の値動きが予想される。
 
■注目ポイントについて
・去年との違いというところで、トランプ大統領が足元でドル安を求めていないのは大きな違いになる。
・去年と異なり米中圧力の高まり=米国のドル安政策といった思惑は高まりにくくなっている。
・次に、米国での金融緩和余地の乏しさがある──去年は米中対立による景気悪化回避の為にFRBが予防的利下げを行ったが、足元ではマイナス金利導入の機運は高まっておらず、米中対立が米国の金利低下を通じたドル安をもたらすといった余地は限定的となりそう。
 
■もう一つの違いは円と人民元の関係?
・はい──人民元と円の関係が変化していることも重要で、普段は元と円は同じ方向に動く順相関の状況が多いが、去年の夏に元安圧力が高まる中で逆相関、つまり元安の中で円高が加速するといったことが起きた。
・米中の貿易摩擦をきっかけに中国同様、対米貿易黒字を記録していた日本も影響を受け、円高圧力が高まったのだろう。
・ただ、今年・今回に関しては香港問題や新型コロナへの対応など、米国の批判は中国固有の問題に限定されている。
・円に飛び火するといった警戒感は限定的となり、円高圧力は去年と比べて高まりにくくなっていると考えている。