5/22 三井住友銀行NY 下村剛

 予想レンジ
 107.30円~108.10円
 注目ポイント
 イギリスとEUの交渉

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.323 +2.3銭 16:05 107.762 -33.8銭 9:50
■NY市場を受け、今日の見通しについて
・昨日のNY市場は欧州復興ファンドという前向きな材料を背景にユーロ/ドルは月初以来の1.10台を回復する場面も見られたが、今日から始まる中国の全人代で香港をめぐる国家安全法を協議するとの報道や、米中双方からのコロナウィルスや香港情勢をめぐる激しい応酬合戦を受けてリスクオフ地合いとなり、ドルは一転買い戻される展開となった。
・ドル/円は107円台後半でのもみ合いに終始し、引き続き方向感の出づらい展開が続いている。
・本日は日銀の臨時金融政策決定会合が予定されているが中小企業の資金繰り支援策以上のものは出てこない可能性が高く、ドル/円は週末にかけてもレンジ推移が継続しそう。
 
■注目ポイントについて、来月末にEU離脱に関する移行期間延長判断の期限を控えているイギリス?
・直近のEUとの交渉では依然溝は大きく、移行期間が延長されなかった場合、本年末の移行期間終了までに新たな貿易協定を締結できない可能性が高く、イギリス経済へのダメージが危惧される。
・新たな貿易協定が締結されたとしても足元の経済封鎖によって大くの企業が実務対応に間に合わないリスクも指摘されており、これまでの経緯を振り返っても期限ギリギリまで交渉が長引く可能性は高い為、来月はEU離脱交渉が改めて注目されそう。
・加えて昨日、イギリス中銀のベイリー総裁がマイナス金利の導入も辞さない姿勢を示したことで緩和バイアスが意識されており、移行期限延長問題と合わせてポンド/ドルは3月の安値である1.14ドル近辺に向けたポンド安になるのではとみている。