5/13 JPモルガン・チェース銀行 佐々木融

 予想レンジ
 106.60円~107.60円
 注目ポイント
 国際収支を見ると円高?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
106.738 +13.8銭 22:20 107.277 -32.3銭 7:55
■今日の見通しについて
・アメリカで株価が軟調で円買いになっているので、日本時間帯も円が買い戻されやすい展開になるのではないか。
 
■注目ポイントについて
・注目したいのは4月の外債投資データで、外債投資データの3月は全体で外債の大幅買い越しだったが、内訳を見ると銀行が大量に買っていることが分かる。
・銀行というのは為替ヘッジ付きの投資が多いと考えられるので、為替への影響は限定的。
・一方で為替をヘッジせずに外債を投資することが多いその他の主体は外債を売り越している。
・つまり、3月の外債投資を全体で見ると、それに絡む為替取引は全体では外貨売り・円買いの方が多かった可能性がある。
・4月は週間データによると全体でも1.8兆円程度外債を売り越している。
・これが3月同様銀行以外の主体による売りだとすると同じ理屈で円買い戻しが続いていて、日本の投資家の外債売り・円買い戻しのトレンドが根強くなっている可能性があるということを示唆しているのではないか。
 
■国際収支は他にも項目があるが、どういったところを注目する?
・3月の経常収支の直接投資収益の内訳に注目している──現在日本の経常黒字はほとんどが第一次所得収支の黒字で、その半分が直接投資収益となっているが、その直接投資収益の半分づつが日本に送金される分と海外で再投資される分に分かれる。
・日本に送金する分というのは円高圧力になって、再投資される分というのは為替に影響しないが、その比率は通常半々ぐらいだがリーマンショック後は日本企業による手元流動性確保の動きが強まる為か日本への送金がほとんど全てになった。
・もし3月の統計でも日本への送金部分が増えているというようなことになれば、4月以降の方が当然状況が悪くなっているので、今現在そして今後も日本企業による日本への送金により円高圧力が続く可能性が高まってくるのではないかという風に考えられる。