5/7 バルタリサーチ 花生浩介

 予想レンジ
 105.80円~106.80円
 注目ポイント
 ユーロの弱さ 2つの原因

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.992 +19.2銭 7:55 106.655 -14.5銭 22:50
■NY市場を受け、今日の見通しについて
・世界的なロックダウン緩和の流れを受けて景気回復への期待感が高まっているので、市場センチメント自体は引き続き堅調だろう。
・一方でドル/円はユーロ/円に引きずられて若干頭が重い展開が続いており、本日も106円台前半を中心に小動きに推移するのではないか。
 
■注目ポイントについて
・コロナ感染拡大後、ユーロは2つの要因で下落トレンドが続いていると思う。
・1つは欧州各国でコロナ感染が爆発的に増えたこと──ユーロ/豪ドルのチャートを見ると、オーストラリア経済というのは中国の影響を受けやすいので、豪ドルを中国と読み替えれば為替市場は当初コロナ問題を中国売り──つまり豪ドル売りと捉えていたが、欧州大陸へのコロナ感染が本格化すると、(3月半ば頃から)あっという間に欧州売り──ユーロ売りに逆転したことが分かり、この動きは当面続きそうな気配。
 
■もう一つの要因は?
・欧州の経済対策が後手に回っていること──コロナ対応策には大型財政支出が欠かせないと思うが、先月後半のEU首脳会議では財政支出の必要性では一致したが、その財源については合意ができなかった。
・話題のコロナ債についてもドイツが強硬に反対しており、その為、欧州内の南北対立が表面化してイタリア国債利回りが高止まりしている状況なので、これがユーロ売りに繋がっているのではないか。
 
■今後の見通しについて
・個人的には結構悲観的で、ドイツはイタリア等の南欧諸国の借金肩代わりを嫌っていることに加え、健全財政をおびやかす大型財政支出そのものにも反対している。
・今後、経済対策で何らかの妥協が図られる可能性はあると思うが、その規模感やスピード感で日米に大きく劣後するのではないか。
・これがユーロ/円の下落を通じてドル/円の重石となる可能性もあるだろう。

個人成績