4/7 野村証券 後藤祐二朗

 予想レンジ
 108.25円~110.00円
 注目ポイント
 新型コロナウイルスの円安的側面

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.671 +42.1銭 13:45 109.276 -72.4銭 7:20

■今日の見通しについて
・今日は大きなイベントというのは予定されていないが、アメリカ株の好調というのを反映して比較的安定的に推移しそう。
・ただ、日本政府による緊急事態宣言といったことも予想されるので、その際に短期的にいわゆるポジション調整でドル/円が少し下がるというリスクもあるかもしれない。

■注目ポイントについて
・新型コロナウイルスの感染拡大だが、円の需給環境といったところにも変化を及ぼす可能性が高い。
・原油価格が急落したことで日本のエネルギー輸入額が5兆円以上減少し、そのぶん輸入企業による円売り・ドル買い額が減少する可能性がある。
・一方で欧米経済が今後急減速するということが避けられない状況なので、日本の輸出は輸入以上に大きく減少する可能性が高く、貿易収支はこの影響で7.5兆円ほど悪化する可能性が高い。
・結果的に原油価格の下落とこの輸出の減少というところが今後相殺し合って貿易収支への影響は限定的ということになるだろう。

■今後の円安的側面はどこに出てくる?
・貿易収支に関しては影響は限定的ということになりそうだが、今後訪日外国人客数が減少するといったことで旅行収支の黒字が大きく減少していきそう。
・(グラフは旅行収支が1月分で高止まりしているが)今後2月3月に3兆円に膨らんだものがゼロに向けて大きく悪化していく可能性が高いと考えている。
・これに加えて海外での低金利政策によって海外から得られる収益といったことも減少する可能性が高く、所得収支も少し悪化してしまうだろう。
・結果的にこれらを合算した経常収支の黒字金額が当面縮小する可能性が出てくるので、そのぶん実需面のフローからの円買い圧力が弱まってくる可能性がある。
・日本政府による緊急事態宣言などが投資家の心理を冷やし、投資家からの円買い戻しなどを誘発する可能性はあると思うが、実需面からの円高圧力が高まりにくいといったことがドル/円の支えになる可能性が高いだろう。

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