2/26 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 109.60円~110.50円
 注目ポイント
 ドル円上昇へのハードル

安値(7:00~15:00) 高値(7:00~15:00)
110.129 +52.9銭 18:10 110.700 +20.0銭 23:40

■NY市場を振り返って
・今週に入り株価の続落ということを受け、ドル/円相場もドル安・円高が進み、一時110円を割り込んで109円台に入る場面もみられている。

■足元ではドル/円は新型コロナウィルスなどの不透明感を受けて下落しているが、先週は1ドル=112円台を付けるなど上昇トレンドだったが?
・ドル/円相場と日米金利差の相関というのは徐々に薄れてはいたが、特に2月に入り完全に両者の関係が途絶えていた。
・そういったなかで先週は金利差を全く無視して本邦勢の例えばM&Aや外債投資に絡む円売り、海外勢も日本株売却に伴う円売りを行っていた可能性もあり112円台まで上昇していたが、さすがにこの金利差が縮小した動きをみて今日も修正が入るとみていて110円を挟んで少し荒い値動きになるのではないかと予想している。

■注目ポイントについて、このまま上昇するのは難しい?
・はい──金利差というのもあるが、今日は2つ指摘できる。
・1つ目はドル高で、アメリカのFRBが公表しているアメリカの輸出競争力を図る際に用いるドル/円の実質実効相場を見ると、特に日本も含む先進国の通貨に対するドル高が顕著に進んでおり、2011年頃に比べると4割近くも上昇している。
・選挙イヤーでもあるのでトランプ政権からドル高けん制がいつ入ってもおかしくない状況だろう。
・2つ目は日本のインフレ期待の低下で、いま冴えない日本の景気見通しだったり弱気な消費マインドを受けてドル高・円安が進んだが、第2次安倍政権発足以来の最低水準を更新しているという状態。
・下手するとデフレ期待に変わってしまうという状況だが、これは日本の実質金利押し上げを通じて根強い円高要因ともなってきた。
・目先は底堅さも見えるドル/円だと思うが、続伸のハードルは高くて、もう一回上がる場面があっても112円ぐらいがピークではないかと考えている。

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