1/17 三菱UFJ信託銀行NY 齊藤央充

 予想レンジ
 109.90円~110.35円
 注目ポイント
 過度の楽観は禁物

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
110.049 +14.9銭 翌0:10 110.288 -6.2銭 9:50

■NY市場を受け、今日の見通しについて
・好調なアメリカの経済指標を受け、ドル買い優勢の展開になりドル/円は110円18銭まで上昇した。
・今日は米中間の第1段階合意や比較的好調な経済指標を背景に短期的なリスク選好の流れが続き、ドル/円は110円台前半で堅調に推移すると予想している。

■注目ポイントについて
・米中通商協議における第1段階の合意を中国は厳格に履行すると主張しているが、どこまで履行するのか潜在的なリスクが残っていると考える。
・米国は為替報告書で中国の為替操作国認定を解除し、合意文書では貿易で有利になる為の為替操作を中国は控えることと明記されたが、執行の詳細につき不明確な部分もある為、中国側が反古にする可能性が残っている。
・また今回の合意で中国は農産品を含む米国製品の輸入を今後2年間で2000億ドル増やすことを決めたが、あくまでこの金額は目標であるとの見方に格下げされる懸念もある。

■今回の合意文書の中では中国がしっかりと履行するかどうかアメリカ側が検証するというものも盛り込まれているが?
・そういった点も含まれるが、今までの経緯を見るとその点は疑わしい可能性も残っているし、更には米国の方も発動済対中関税のうち約2500億ドル相当分の成立は第2段階の合意がまとまるまで維持する姿勢を崩しておらず、今回の合意に不満が残っていることから今後の交渉が難航する可能性もある。
・こうした潜在リスクがくすぶるなか、ドル/円は徐々に上値が重たい展開へシフトしてゆき110円台の維持は続かないと予想している。

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