12/9 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ(一週間)
 107.50円~109.50円
 注目ポイント
 反撃する!?オーストラリアドル

安値(12/9~12/13) 高値(12/9~12/13)
108.430 +93.0銭 12/9(月) 109.706 +20.6銭 12/13(金)

■今週の見通しについて
・まず先週はアメリカの雇用統計をはじめ経済統計が上振れて米株高・アメリカの金利上昇となり、対ユーロを中心にドルは底堅かったがドル/円は上値重く推移したという状況。
・今週はFOMC、ECBの政策据え置きがほぼ確実視されているところであるが、イギリスの総選挙もあるので神経質な展開になるだろう。
・趨勢(すうせい)的にボラティリティが低下してきた為替市場だが、2円ぐらいのレンジは見ておきたい。

■注目ポイントについて
・最近豪ドルは比較的底堅く推移していて、RBA──オーストラリア準備銀行からのメッセージがややタカ派的になったことが直接的な原因だと思われる。
・特に欧米系の投資家の間では先月26日にRBAのロウ総裁が非伝統的金融政策と題して行った講演が注目されている。
・そのなかでロウ総裁はマイナス金利政策の可能性をきっぱりと否定した。
・他にも量的緩和策は国債買い入れに限定し、株式など民間資産には踏み込まない考えを示しており、なおかつその国債買い入れも当面は検討していないと強調している。

■ただ、利上げまでは道は遠いという感じ?
・オーストラリアでも賃金インフレは低迷しており、米中問題もまだ不透明なのでRBAの利上げは当面展望できないと考えているので、どんどん豪ドル高になるということはないだろう。
・ただ、オーストラリアでは日本向けの天然ガス輸出の増加などにけん引され貿易収支が劇的に改善しており、記録的な黒字になっている。
・こうした点はまだ市場では過小評価されていると思われるので、将来的な豪ドル高要因になってくるだろう。

■ドル/円では?
・世界的に不透明感が高いなか、ドル/円を含めてまだ円高リスクがくすぶっていると思うが、いよいよ経常黒字国通貨の仲間入りをしてきた豪ドルは、これまで売られてきただけに長期的には興味深い状況になってきたと考えている。

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