12/2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野大作

 予想レンジ(一週間)
 108.25円~110.75円
 注目ポイント
 英ポンド 総選挙後どちらに動く?

安値(12/2~12/6) 高値(12/2~12/6)
108.429 +17.9銭 12/4(水) 109.727 -1円2.3銭 12/2(月)

■今週の見通しについて
・今週はアメリカでISM指数や雇用統計等の経済指標が発表されるが、最近はマーケットの関心が米中通商協議に集中しており、経済データへの反応は通常より鈍くなっている。
・今週のアメリカ経済指標が多少悪くても108円台では下げ渋る一方、かなり良くても110円台では伸び悩むと予想する。

■注目ポイントについて
・先月のポンド/円は月間の値幅が約2円54銭と、1973年の変動相場制以降後の最小記録を樹立した。
・ジョンソン首相が議会に提出したEU離脱協定案の是非を問う総選挙を来週に控え、結果を確認するまでどちらにも動けない金縛り状態に陥っていると思う。

■選挙後の金縛り状態から開放された後の動きは?
・事前の世論調査通りジョンソン首相の保守党が勝った場合は合意なき離脱回避を好感してポンド高に振れそう。
・ただ、英国とEUが離婚の条件で合意しても離婚後の関係を決める将来協定の交渉はもっと重たいはずなので、また相当もめるだろう。
・新たな不透明感を嫌う優秀な人や企業のイギリス離れを招けば、経常赤字国の通貨であるポンドは下落に転じそう。

■労働党が勝つというようなどんでん返しはどれぐらいの可能性があるとみている?
・イギリスの世論調査は結構外れるのでその点も要注意。
・ただ、労働党の議席が伸びた場合でも過半数に届かなければ少数内閣になって何も決められない状態に戻るだけなので、その場合EU離脱協議は短期も長期も再び迷走、ポンドは売られるだろう。
・英国の総選挙がどんな結果になってもドル/円にはあまり響かないと思うが、ポンドに強気の未来は描き難いと考えている。

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