8/1 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 108.40円~109.10円
 注目ポイント
 世界貿易と米インフレの行方

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.255 -1円14.5銭 翌2:55 109.317 +21.7銭 9:45

■FOMCを受けてNY市場はドル高の動きとなっているが、為替市場は今回のFOMCをどう受け止めた?
・タカ派と両サイドの言及があり、方向感が出にくい展開となった模様。
・そのなかで長期に渡る利下げサイクルの始まりを意味しないという風なパウエル議長の発言を市場はタカ派的ととらえ、一時109円をワンタッチする場面がみられた。
・本日はイベント通過ということで、次の材料を模索しつつの動きにくい展開を予想している。

■今回のFOMCでは追加利下げへの可能性も残す形となっているが、そこで重要になるのが注目ポイント?
・この2つがドル/円相場に影響するアメリカの今後の利下げ幅を左右する要因の為。
・パウエルFRB議長は世界貿易の不確実性が米国景気の重石と強調し、利下げの正当性を訴えている。
・世界貿易量の先行指標である1四半期先行させた世界貿易期待指数と世界貿易量を重ねたグラフを見ると、少なくとも今年の3クォーターまでは世界貿易量が低迷することを示唆している。

■インフレの行方は?
・パウエルFRB議長が利下げの正当性を強調するもう一つの要因というのがインフレ率の下振れ。
・FRBが重視するコアPCEデフレーターに先行指標である1年先行させた単位労働コストを重ねたグラフを見ると、先行きのインフレ率低下を示唆している。
・世界貿易減速とインフレ伸び悩みという2つの項目の行方を踏まえると、少なくとも9月の追加利下げは正当化されるのではないかと考えている。

■仮に9月にもう一回利下げとなった場合、ドル/円への影響は?
・円高進行と予想している──日米政策金利差の2.25%近傍割れというのは、過去円高のトリガーになってきた。
・仮に年内2回利下げをした場合、明確に2.25%を割り込むことになるので105円程度への円高を予想している。

個人成績