6/27 SMBC日興証券 野地慎

 予想レンジ
 107.30円~108.20円
 注目ポイント
 強いクロス円の円高圧力

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.648 +34.8銭 9:50 108.161 -3.9銭 15:40

■NY市場を受け、今日の見通しについて
・昨日のNYは、その前の日のFRBのパウエル議長やセントルイス連銀のブラード総裁などの利下げにやや慎重な発言を受けてから、一日中ドルを買い戻す動きが強くなった。
・NYが入ると今度はアメリカの長期金利も上昇しているので、それも手伝って107円台後半まで値上がりをしている。
・今日はアメリカのGDPの発表があるが、ドル/円市場への影響はさほど大きくないだろう。
・ただ、G20を控えて、また中東情勢が緊迫化する中でトランプ大統領や各国の当局者の発言などによって値動きが荒くなるという可能性はある。

■注目ポイントについて
・4月以降の円高というのはアメリカの利下げ期待を拠り所としたドル安の影響が大きいとされているが、実は豪ドル/円などの主に資源国通貨のクロス円の下げも目立っており、総じて外貨を買い辛い環境の中で円高が進んでいるということも言える。

■資源国通貨が下落するというのは中国経済の減速というのが背景にあると見てよい?
・その影響も強いが、資源価格の下落には昨年まで3年間続いたアメリカの利上げも影響している。
・銅価格とアメリカの2年実質金利の逆目盛りを並べると、アメリカの金利が上昇しているので銅価格が下がっていると言うことができる。
・金や原油、銅などの商品の価格は全てドル建てで取り引きがされるので、ドルの実質金利が上がってくると資源価格が下げやすくなっている。
・特に2018年以降はこの傾向が強いように見える──資源価格や資源国通貨がリバウンドするためにはアメリカの利下げが必要になるだろう。
・最近では7月にも利下げが行われるのではないかという話も出てきているので、その場合は資源価格の下げ止まりを介してクロス円の下げは止まってくれると思うが、一方でアメリカの金利が下がってしまうとドル/円がもう少し下げてしまうという可能性も出てくるだろう。

個人成績