6/13 三菱UFJ信託銀行 谷口晶俊

 予想レンジ
 108.20円~108.80円
 注目ポイント
 雇用情勢が示す❝利下げ不要❞

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.163 -3.7銭 11:10 108.536 -26.4銭 9:00

■NY市場を受け、今日の見通しについて
・昨日NY時間朝方に発表された米5月CPIはコア指数が市場予想を下回ったことでドル/円は一時108円20銭台まで下落、その後は値を戻し108円台半ばで推移した。
・本日のドル/円もCPI下振れによる利下げ織り込みの加速から上値の重い展開を予想する。

■注目ポイントについて
・カンザスシティ連銀が公表している労働市場情勢指数に注目している──この指数は失業率や雇用者数に加え離職率や労働参加率、求人広告数など労働市場に関する24の指標を加重平均した指数。
・0が長期平均の基準で雇用の質を見極める指標となっている。
・1990年以降の利下げ時期を振り返ると、この指数がマイナス時に利下げを実施していることが分かる。
・先週の米5月雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが大きく鈍化し利下げの織り込みが加速したが、現在の本指数の水準は+1ポイント程度と堅調な労働市場が継続していることを確認できる。
・また、堅調な労働市場に加え、今年に入り非常に緩やかではあるが上昇しているインフレ指標を見ると、現時点での利下げは不要とみている。

■市場はいまFRBが予防的な利下げをするのではないかという意識があるが、そうなったときのマーケットへの影響はどうみる?
・仮に7月に予防的な利下げを実施したとしても、あくまでも指示との乖離を埋めるためであり追加利下げの言及は無いだろう。
・現在、過度に市場が織り込んでいる年内2.5回程度の利下げの巻き戻しが発生し、7月のFOMC以降ドル/円は110円へ向け上昇するものと予想する。

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