6/12 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 108.30円~108.80円
 注目ポイント
 米7月に予防的利下げ実施

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.216 -8.4銭 18:00 108.562 -23.8銭 9:40

■NY市場を受け、今日の見通しについて
・NYは108円後半まで上昇したが上値の重さを確認して東京に帰ってきた。
・本日もこの流れを引き継ぎ、ドルの上値の重い展開を予想している。

■注目ポイントについて
・アメリカのファンダメンタルズをキーにすると利下げの緊急性はそれほど高くない。
・ただ、貿易摩擦の激化など危機対応の側面が強い予防的な利下げの可能性は高いということで6月のFOMCで地ならし、7月利下げの可能性が高いのではないか。

■過去に予防的利下げは実施されたことはある?
・1990年以降の5回の利下げのうち2回の実例がある──一つは2007年のパリバショックのときの利下げ。
・過去の利下げ開始月の前後3ヵ月間のISM製造業景気指数の3ヵ月平均を出したグラフを見ると、5回のうち4回は50割れでの利下げだったが、パリバショックのときは50超えでも利下げが実施されたのが1回目。
・もう一つは1998年のアジア通貨危機のときの利下げで、同じアプローチの雇用統計の3ヵ月平均のグラフを見ると、アジア通貨危機時の利下げというのは他の4回に比べ20万人超えの良好な雇用環境でも実施された。

■利下げが行われた場合、為替相場への影響は?
・基本的には円高が進むと考えている──例外が2回あるが、これは対ドル・対ユーロでの円の協調円売り介入があった為。
・過去の利下げ日当日のドル/円を100として指数化して利下げ日前後80日営業日のドル/円の推移を示したグラフを見ると、協調介入の例外を除いた過去3回は円高に行っており、教科書通りに基本的には円高が進むと考えており、利下げがあった場合は105円ぐらいをメドに落ちるのではないかと考えている。

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