6/6 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 107.80円~108.80円
 注目ポイント
 原油安で為替相場はどうなる?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.025 +22.5銭 21:40 108.536 -26.4銭 翌3:30

■NY市場を受け、今日の見通しについて
・アメリカのADP雇用統計が弱かったなどアメリカの統計はまちまちだったが、アメリカの株式市場は堅調で米ドルも全体的に下げ渋った。
・ドル/円もそういったなかで108円台を維持した格好だが、本日はECB理事会が開催されややハト派バイアスが強まってくると考えているが、相場の流れを変える決定的なサプライズは無いだろう──すなわちどちらかというと、こう着状態が続くだろう。

■注目ポイントについて
・主要国通貨の中では産油国通貨であるカナダドルに逆風だろう。
・原油安が鉄鉱石や天然ガスなどに波及してくる場合においては豪ドルなど他の資源国通貨に影響が及ぶことも考えられるだろう。

■米ドルに関しては米インフレ圧力が低下すると相対的な米ドル高に歯止めをかけることができ、米シェール企業への信用が揺らいでくるとリスク回避の円高?
・はい──原油とアメリカの社債のクレジットスプレッドを示した図表を見ると、原油安がシェール企業の信用不安を煽るということになり、原油安のときにスプレッドがワイド化する、すなわち市場のリスク回避傾向が強まるということがうかがえる。
・従って、最近の原油安は円高を助長する懸念があり潜在的には当面105円〜106円ぐらいのところは見ておく必要があると考えている。

■長期的には原油安の影響はどうみる?
・長期的には原油の輸入が減ることによって日本の貿易収支が改善することが円高圧力に繋がっていくと考えられる。
・ただ、ドル/円は日本の貿易収支の変化を1年ぐらい遅れた動意する傾向があるので、この影響はすぐには実感しにくいだろう。
・ただし、円にとってはこの場合リスク回避の円買いと実需の両面から円高圧力が加わってくるので注意が必要だろう。

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