5/22 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 110.10円~110.90円
 注目ポイント
 対アジア通貨での円高への懸念

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
110.240 +14.0銭 翌3:25 110.625 -27.5銭 11:15

■NY市場は円安傾向だったが、今日の見通しについて
・昨晩の株高・金利上昇の円安の地合いがまだ続く可能性があるので、今日は110円台後半をあらためて試す展開も見込まれる。
・ただし、今年に入ってからドルが非常に堅調に推移しているが、円も非常に強い。
・今年度に入ってからドルが強いがそれ以上に円も強い状況なので、110円台後半では上値が重くなり逆に緩んでいくような展開を予想している。

■注目ポイントについて
・連休明けのドル/円は109円割れ目前で切り返し底堅く推移した。
・ただ、例えば韓国ウォン/円などを見ると新年度に入った後だけでも約6%のウォン安・円高が続くなど、クロス円・アジア通貨/円での円高は続いている。
・日本の場合、輸出の約9割がドル建てまたは円建てだが、そもそも鉄鋼や船舶といった分野ではアジアの国々は日本にとっては競合先になるので、こういった通貨での円高による日本の輸出競争力低下が懸念される。

■アジア通貨に対しての円高はこの先も続く?
・その可能性がまだ高いとみている──理由は3つ挙げられるが、先ほどの通りそもそも円が今年も依然として一定の強さを維持している。
・特にリスク回避の局面で買われやすい円に対してアジア通貨は非常に売られやすいという対象的な値動きをたどることが2つ目の理由。
・また、アジア諸国は日本以上に対中輸出依存度が強いので、米中摩擦の長期化がアジア通貨には不利に作用する。
・例えば韓国などは輸出の4分の1が対中となっており、対米輸出の2倍以上という状況。
・ドル/円だけを見ていると非常に安定感のある為替市場ではあるが、こういったアジア通貨を含めて色々な通貨に対する円高の動きに注意が必要だとみている。

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