5/15 大和証券 亀岡裕次

 予想レンジ
 109.20円~110.00円
 注目ポイント
 関税の影響と米中対立の行方

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.153 -4.7銭 22:20 109.702 -29.8銭 15:40

■NY市場を受け、今日の見通しは?
・イタリア財政を巡る不安から欧州市場でリスクオフの円高に振れたが、その後は円安方向に戻った。
・米中通商合意に対するトランプ大統領の前向きなコメントがリスクオンの円安に働いたよう。
・本日は通商合意への期待感が円高を抑える可能性もあるとみている。

■注目ポイントについて
・関税引き上げ分が製品価格に転嫁されれば実質的に消費者や輸入企業など、買い手側の負担増となり製品需要が減退する。
・一方、価格転嫁を抑制すれば実質的に輸出企業など売り手側の負担増となり企業収益が圧迫される。
・追加関税により物の買い手と売り手の双方が悪影響を受ける訳で、景気減速圧力は避けられないだろう。
・また、関税により企業や消費者の心理が悪化すると米中貿易とは直接関係のない生産や需要までもが抑制される。
・経済指標悪化で市場心理が悪化し、資産価格が下落しやすくもなる。
・こうした副次的影響もあるので、時間をかけて景気減速を懸念したリスクオフの円高が進む可能性がある。

■米中対立の行方はどうみる?
・関税の応酬で対立解消が難しくなったとみている──次回の米中協議の日程は未定で、中国がアメリカの要求に譲歩しない限りアメリカは通商合意を急がない姿勢のよう。
・通商協議が中断した状況が続くと、市場でアメリカの更なる対中追加関税への懸念が高まるだろう。
・また、アメリカの圧力に対し中国が対抗姿勢を強める可能性もある──インフレより景気減速が懸念される中国は、関税による輸出減が人民元安で相殺される方が好ましいと考えるかもしれない。
・中国が人民元安を容認すれば、アメリカが追加関税に動く可能性が高まるのでリスクオフの円高要因として注意が必要。

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