5/13 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ(一週間)
 108.70円~110.70円
 注目ポイント
 対中関税引き上げ後のドル円の動き

安値(5/13~5/17) 高値(5/13~5/17)
109.018 +31.8銭 5/13(月) 110.190 -51.0銭 5/17(金)

■先週末アメリカの対中関税が発動されたが、今後はどうみる?
・今後の焦点が3250億ドル相当の追加関税付加の是非にシフトするなか、ドル/円は上値が重く米中当局者のヘッドラインニュースに神経質に反応する展開を予想している。

■注目ポイントについて
・過去3回、アメリカが中国に関税を付加した後のドル/円の動きを振り返る──対中関税引き上げ当日のドル/円を100として指数化し前後60営業日の動きを示したグラフを見ると、過去の関税引き上げ後のドル/円は概ね円安方向に振れている。

■過去の経験則から今回円安方向とみられる?
・その可能性は低いとみている──過去、円安に振れたことについては大まかに2つの要因が上げられ、強い米国景気と高いアメリカの10年国債利回り。
・ただ、今回の局面では過去に見られた2つのこれら円安要因が既に色あせている。
・その理由を実例を示した上で検証すると、過去3回の関税引き上げはアメリカの景気の代理変数であるISM製造業景気指数が60台に加速する中で発動されており、景気や株価は打たれ強くリスクオンの円安が進んでいた。
・ただ今回はISM製造業景気指数が50台前半に低下する中での追加関税で、景気や株価の相場は弱くなっている。
・2つ目は、過去3回の関税引き上げ局面でのアメリカの10年国債利回りは高かったということでドル/円を押し上げたが、今局面は水準が切り下がっておりドル押し上げには力不足。
・以上からドル/円は年半ばにかけて108円程度まで下落すると予想している。

個人成績