4/8 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野大作

 予想レンジ(一週間)
 111.20円~112.70円
 注目ポイント
 ヤマ場を迎えるブレグジット 強まるポンド安圧力

安値(4/8~4/12) 高値(4/8~4/12)
110.837 -36.3銭 4/10(水) 112.094 -60.6銭 4/12(金)

■先週の動きを踏まえ、今週の動きは?
・先週は米中通商協議の進展期待で下値を切り上げたが、週末のアメリカ雇用統計が強弱入り交じる結果になり112円の手前で伸び悩んだ。
・今週も米中協議への期待が追い風になるとみられる一方、迷走するブレグジットへの警戒感が重石となって年初来高値を試しつつも上値の重い展開になりそう。

■注目ポイントについて、今週12日がEU離脱期限になっているが、その後どうなりそう?
・目先の焦点は合意なき離脱を回避できるかであり、もしも何の取り決めも無く離脱した場合、ヨーロッパ発の世界同時株安が加速、ポンド/円やユーロ/円の急落に巻き込まれて、ドル/円ももしかすると105円割れぐらいまであるかもしれない。
・ただ、イギリス内の強硬な離脱派を除き、無秩序な離脱は誰も望んでいない。
・結局、離脱期限が延長される可能性が高いだろう。

■メイ首相も6月30日までの再延長という要請をしているようだが、その場合欧州通貨・ドル/円への影響は?
・初期反応では最悪の事態を回避できた安堵感でポンドやユーロが反発、ドル/円は多分株高を好感して若干円安に振れそう。
・ただ、日米の金融政策はアメリカが忍耐強い様子見、日本が粘り強い緩和で当面動かない為、最近つかまっている110円±数円程度のレンジを抜け出せないだろう。
・一方、問題先送りで不透明感が長引くイギリスでは企業や人材の流出が一段と進行、国力の低下が懸念される。
・国民投票のやり直しでEU離脱そのものを撤回しない限り、かつては鉄板のフロアだった1ポンド=1.4ドル前後の水準が今度は上値を抑える天井になり、超長期的には過去最安値である1.052ドルを試す展開もありえるだろう。

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