12/21 三井住友信託銀行NY 矢萩一樹

 予想レンジ
 110.40円~111.80円
 注目ポイント
 米利上げと株価の下落

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
110.931 +53.1銭 23:50 111.459 -34.1銭 15:05

■NY市場を振り返って
・昨日のFRBの利上げによる株価下落が引き続き生じており、ドル/円は一日を通じて軟調な展開だった。
・また、フィラデルフィア連銀の景気指数が予想を下回ったこともドル/円の下落を加速させた。

■今日の見通しについて
・FRBは経済指標をより重視しており、従って今日の物価指標である11月の個人消費支出の発表に注目している。

■注目ポイントについて
・昨日FRBは来年の利上げは2回という予想を発表をした。
・現在、市場が織り込む来年のFOMCごとの利上げ確率を見てみると、来年12月までに1回以上利上げする確率は50%、2回以上利上げする確率は12%程度、今後この上昇がドルを補佐する可能性がある。
・しかし一方で株価の下落はリスク回避的な円買い要因となり、また投資家の利上げ期待を剥落させドル/円の下落要因ともなる。
・FRBの利上げによる企業の資金調達コストの上昇も顕著で、それが企業収益を圧迫し株価を上昇させにくい状況にもある。

■今後、どういった点に注意すべき?
・アメリカ企業が海外で得た利益を本国に戻すレパトリエーションの金額は依然として例年よりも多いもののその金額は減少しているし、企業の借り入れコストの上昇により企業が自社株買いにまわす資金が減る可能性もある。
・また、アメリカでは高い政策金利を背景に個人向け貯蓄預金の広告も目立ち、リスク資産よりも現金を保有するインセンティブが上昇している。
・来年は利上げによるドル高よりも株価とドル/円の下落に対して警戒の必要があると考えている。

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