12/18 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 112.20円~113.10円
 注目ポイント
 米長短金利差縮小とドル円の行方

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
112.248 +4.8銭 20:35 112.857 -24.3銭 7:30

■NY市場を振り返って
・先週金曜日のユーロ圏や中国の経済指標が弱かったことに続いてアメリカでも指標が予想を下回ったので、グローバルな景気のスローダウンへの警戒から株安・債券利回りの低下、為替ではリスク回避の円高で戻ってきた。

■今日の見通しについて
・基本的にはFOMCを控えているので小動きだとは思うが、ただ10月頭の114.55の高値から少しづつ上値を切り下げてきている。
・今日もどちらかというとドル安・円高方向のリスクの方が高いとみている。

■注目ポイントについて
・パウエル議長が現在の政策金利に関して、中立金利までかなり距離があると発言した10月と、慎重な言い方に変化した11月とを比べると、まず原油価格が急落、そしてインフレ期待が低下して長短金利差が縮小し、株安・ドル高が進んだので利上げに対する逆風が強くなった。
・この悪化傾向がいま足元でも続いているので明日のFOMCでは9月に示された政策金利見通しからかなり下方修正されると考えられる。
・特にこの利上げの天井とされる長期均衡金利──前回3%だったが、こちらも引下げられると思うので長期金利には低下圧力が加わりそう。
・一方で今回おそらく利上げはやるだろうし、2019年の利上げの回数に関して既に1回未満とみている市場ほどにはFOMCも弱気にはならないと思うので、2年債あたりの利回りは若干上昇する可能性があるので、その結果長短金利差は縮小しそう。

■金利差縮小でドル高の流れは今後変わらない?
・例年通り第4四半期・年内はドルは底固さを維持すると思うが、年明け以降は一転してドル安・円高に警戒が必要だとみている。
・ドル/円相場は過去3年間、第4四半期のピークから年明けの第1四半期に平均して10円60銭のドル安・円高が進む。
・これは年末までのドル買い一服と、年度末までの円買い需要の影響だと思われる。
・特に今回は日米の通商協議が始まるが、アメリカは自動車の関税引き上げや数量削減、こういったものを交渉材料に強気の姿勢を維持すると思うので、これが重しとなって特にドル安・円高に警戒が必要とみている。

個人成績