12/5 ソシエテ・ジェネラル銀行 鈴木恭輔

 予想レンジ
 112.30円~113.30円
 注目ポイント
 薄れつつあるECB利上げ期待

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
112.649 +34.9銭 8:30 113.229 -7.1銭 翌0:20

■NY市場を受け、今日の見通しは?
・NYは長短金利差の縮小で株安ということでドル/円もレベルを切り下げているという状況。
・今日も上値が重い展開になると思われ、アメリカがブッシュ元大統領の国葬で休場になるので値動きは限定的だろう。

■注目ポイントについて、来年後半にもECBが利上げかと言われていたが、その期待が後退している?
・だいぶ後退しているのではないか──金利先物で計算される来年1年間のECBの利上げ期待幅のチャートを見ると、今年の序盤は来年2019年に0.4%以上利上げをするだろうという期待があったが、いまは0.1%を割れるような水準まで低下してしまっているという状況。
・ここまで低下してしまうと、来年ECBが利上げをするかどうかといった所も危ぶまれている状況といっても過言ではない。

■下がっている要因は?
・一番最大の要因としては欧州の景気減速、その先にあるGDPのマイナス成長が2四半期連続──テクニカル・リセッションと言われるものになるが、その可能性が少し見えてきている。
・欧州の景気先行指数としてよく捉えられるドイツのZEW期待指数と欧州GDP成長率を重ねたチャートを見ると、直近の景気後退局面は2回ある──2008年〜2009年、2011年〜2012年だが、こちらの時は両方ともZEW期待指数が下落をした後にリセッションに入っているという状況になった。
・いまはどうかというと、やはりこの期待指数が下がってきている状況でGDP成長率も実は0%に近づいて下がってきているという状況。
・これを受けて来週ECB理事会があるが、ECBが景気判断をどうしてくるかということと、フォワードガイダンスを如何に出してくるかという所が非常に注目される。

■ドル/円相場、ユーロ/円相場への影響は?
・ドル/円に関しては少し中立的な材料にはなると思うが、ただユーロの下落というのは引き続き注意が必要で、ユーロ/ドルだと年末年始にかけて1.12台、ユーロ/円は126円台までの下落という所も視野に入れておくべきだろう。

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