11/28 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 113.50円~114.20円
 注目ポイント
 米中首脳会談

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
113.441 -5.9銭 翌2:10 114.035 -16.5銭 翌1:00

■今日の見通しについて
・昨日のドル/円はクラリダFRB副議長が漸進的な利上げが適切と認識を示したことや、欧州への自動車関税負荷に関する観測報道を受け113円台後半まで上昇した。
・本日はパウエルFRB議長の講演や週末に予定されている米中首脳会談を前に動きにくい展開を予想している。

■注目ポイントについて
・完全合意にはほど遠いものの、協議を継続するフレームワークを確認して交渉期間中というのは追加関税の一時棚上げなどで合意する可能性が捨てきれないと考えている。

■一時棚上げの可能性はどういった要因が考えられる?
・関税引き上げ合戦の悪影響が大手IT企業の発注減として顕在化していてアメリカ株が下落しており、一方で景気刺激策への期待から中国株が持ち直しているから。
・今まではアメリカ株高・中国株安をバックに対中強硬姿勢がアメリカが可能だったが足元で状況が変わり、トランプ政権の生命線である株価の一段安を招く恐れのある追加関税は一旦棚上げされても不思議ではないと考えている。
・加えて米中首脳交渉の決裂というのは世界の輸出期待指数の急落が示すように、世界全体の総輸出量の失速が本格化して米国景気をけん引してきたアメリカの製造業が変調をきたすリスクもあり、トランプ政権もこれは本意ではないと考えている。

■一時棚上げの可能性の場合、ドル/円へはどのように波及する?
・ドル/円の上昇余地はそれでも限定的という風にみている。
・発動済の関税が完全に撤廃されるわけではなく、企業の供給網の混乱やコストアップなど、企業業績への不安は拭いきれないから。
・企業業績や米国景気への不安からアメリカの来年の利上げ期待を反映する1年先の1ヵ月短期フォワード金利はFRBの想定する中立金利の3%を下回っている。
・ドル/円が節目の115円を超えて上昇するには、1年先の1ヵ月短期フォワード金利が少なくとも中立金利を上回る水準まで上昇することが必要で、現状では力不足という風にみている。

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