11/22 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 112.60円~113.40円
 注目ポイント
 原油安のドル円押し下げ経路

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
112.884 +28.4銭 18:30 113.203 -19.7銭 7:35

■NY市場を振り返って
・株価が下げ止まったのでリスクオフがやや緩和して113円台に乗ったが、戻りも鈍いという状態。

■今日の見通しについて
・今日はアメリカが感謝祭入りをしたので、今週は非常に小動きだろう。
・ただ、第4四半期のドル/円を月ごとに追うと、11月に円安のピークを付けて年末・年度末にかけて円高が進むパターンが多い。
・大統領選があった16年だけピークが12月にずれ込んだが、パターンは同じ。

■これは何か理由がある?
・おそらく年末越えのドル資金の需給ひっ迫感が感謝祭前後で緩和するので、その影響だろう。
・従ってドル/円も来週以降、徐々に上値を切り下げるのではないかとみている。

■注目ポイントについて
・原油安が進むとリスクオフになりやすいというのはもちろんだが、それ以外に2つの経路に警戒が必要。
・まず1つはアメリカの物価で、幅広い物価を含むPCEデフレーター、食品・エネルギーを除いたコアの物価も原油の前年比と非常に相関が高い。
・そしていま、この原油価格は前年比マイナス圏に入っているので、この後アメリカに対する物価の押し下げ、利上げの織り込みの低下がドル安に繋がる可能性がある。

■もう1つの押し下げ経路とは?
・もう1つは日本の実質金利の上昇で、2014年に原油が下がった場面で、アメリカ・ドイツ・日本のすべてが期待インフレが低下したが、特に日本の落ち込み方が一番大きく、その後の戻りも一番鈍い。
・実質金利というのは名目金利から期待インフレ率を差し引いたものなので、原油価格が下がると日本の実質金利が相対的には最も上がりやすく、円高の材料にもなり得るということで警戒が必要だろう。

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