10/17 ソシエテ・ジェネラル銀行 鈴木恭輔

 予想レンジ
 111.60円~112.60円
 注目ポイント
 静かに高まる円高警戒感

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
112.013 +41.3銭 23:40 112.563 -3.7銭 翌4:25

■今日の見通しについて
・昨日はアメリカの企業決算が結構良好で、株高・ドル高の流れだったがドル/円の上値が少し重い。
・今日はEUサミットも控えているので上値が重い展開が暫し続くとみている。

■注目ポイントについて
・まずヒントは円金利の動向にある──海外の投資家が円の金利動向を見る上で注目しているのが円のスワップレート。
・5年のレートを見ると、実は日銀が2016年1月にマイナス金利を導入して以降、初めて0.15%を超える上昇を今年見せて来ている。
・10年スワップレートを見てみると、同じように節目とみられている0.4%、ここに迫って上昇しているというところ。
・5年、10年ともに値を伸ばしている、上昇しているということで日銀への警戒感が高まり、円高の警戒感に繋がっていくという状況。
・これが、実は通貨オプションのマーケットでも同じような動きが見て取れる。

■通貨オプション市場で取引されているドル/円3ヵ月物の予想変動率と直近3ヵ月の実績変動率との差のグラフの意味は?
・グラフが上に伸びると予想の方が実績を上回っているということになり(2018年4月は約-1%、直近は約1.5%)、今、ドル/円の3ヵ月先の動きが実績の値動きよりも大きく動くだろうと思っている投資家が増えている傾向がここに顕れており、自ずと円高の警戒感が高まっているという整理もできてくる。

■年初のときにも警戒感が高まっていた?
・はい──年初もこの警戒感が高まって(差が約2%)円高が進んだので、こういった傾向が出ていることに注意が必要。

■今後のドル/円相場はどうみている?
・足元ではブレグジット交渉が大詰めを迎えたり、アメリカが日本に要求している為替条項の問題もあり、更に日銀への警戒感が出てきているという状況なので、やはりドル/円の上値が相当重くなってくると思うので、しばらく年末にかけても114円を高値にしながら110〜114のレンジで推移していくと思われる。

個人成績