9/5 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 111.00円~112.00円
 注目ポイント
 日米貿易協議

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
111.363 +36.3銭 7:00 111.756 -24.4銭 22:50

■今日の見通しについて
・昨日のドル/円は欧州時間での米金利上昇や、強いISM製造業指数から111円半ばに上昇、その後は貿易協議への不透明感から上値は抑えられた。
・本日はアメリカ・カナダ間のNAFTA協議再開を睨み動きにくい展開を予想している。
・協議の結果次第ではアメリカに輸出する日本車全体の約2割を生産するカナダの供給網混乱からドル/円が下振れるリスクに注意が必要。

■注目ポイントについて
・米貿易協議の最中はアメリカのドル高けん制に注意が必要で、アメリカは80年代〜90年代の対日通商協議に際し、ドル高けん制や自動車関税で日本に譲歩を迫り為替は大きく円高に振れた経緯がある。
・トランプ政権でも中国やヨーロッパを標的に既にドル高けん制を発現しており、為替の重要なツールになっている模様。

■今回もアメリカが日本に対して自動車関税を脅しに交渉に臨んでくる可能性はある?
・可能性は低くないとみている──アメリカとメキシコのNAFTA再交渉で自動車関税を脅しにしたアメリカの戦略の有効性が実証されてしまったから。
・日本の自動車大手6社の営業利益は19年3月期予想でおよそ4兆円だが、仮に日本と海外で生産したアメリカに輸出する日本車すべてに25%関税が課された場合、単純計算でこの利益が2兆円程度減る計算になり被害は甚大。

■その場合、ドル/円相場への影響は?
・TOPIXの自動車関連株指数とドル/円の推移は連動性が高くなっている。
・アメリカが自動車関税を脅しに日本に譲歩を迫った場合、日本の自動車関連株にはネガティブで、ドル/円の110円割れリスクが高まるとみている。

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