6/21 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 109.80円~110.80円
 注目ポイント
 米中貿易戦争の帰結

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.839 +3.9銭 翌4:20 110.757 -4.3銭 14:20

■NY市場を振り返って
・ECBフォーラムでのFRBパウエル議長発言、日銀の黒田総裁発言をこなしながらドル/円は110円台でしっかりした展開。

■今日の見通しについて
・昨日に比べてみるとドル/円は上値の重い展開になると考えているが、今日はイングランド銀行の金融政策委員会があり、年後半には利上げという話もありポンドが落ちてきたなか若干アップサイドサプライズがあるかもしれない。

■注目ポイントについて
・トランプ政権は今月15日に以前から検討してきた500億ドルの中国からの輸入に高関税をかける政策を実行すると発表した。
・中国はそれに応酬する意向を示すと、今週18日にトランプ大統領はさらに2000億ドルの中国からの輸入に高関税を課す考えを示した。
・昨年のアメリカの貿易赤字はおよそ8000億ドルで、対中赤字が約3700億ドルで半分を占めている。
・アメリカと中国の貿易を見ると、中国からの輸入が約5000億ドル、中国への輸出が1000億ドルほどなので合計2500億ドルの高関税ということになると、中国からの輸入のおよそ半分になるため軽視できなくなってくる。

■貿易摩擦が激しくなってくるとリスク回避からのドル安になる?
・短期的にはドル安だろう──しかし大事なのはこうした通商政策の短期的な影響と長期的な影響を分けて考えることだろう。
・通商政策には関税政策のように貿易収支に直接影響を及ぼすものと通貨政策など間接的に影響するものがあり、後者に関してはドル安要因だが前者はドル高要因である。
・何故かというと、極論するとアメリカが全ての輸入に高関税をかけるということになると貿易赤字が無くなり通貨高になる為。
・短期的には、関税政策の効果が見えない中で不透明感が高まるので、ドル安政策に対するぼんやりとした不安がドル安を招いていくだろう。
・もし本当に実行力のある関税政策が行われるのであれば、最終的には貿易収支が改善を始めて長期的にはドル安がドル高に転換していくだろう。

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