5/10 シティグループ証券 高島修

109.30円~110.30円

■注目ポイント
新興国はどれぐらい危機的か?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.320 +2.0銭 21:35 110.021 -27.9銭 16:35

■NY市場を振り返って
・アメリカの株も金利も比較的底堅く、全体的にドルが小じっかりでドル/円も109円台の後半で堅調という感じだった。

■今日の見通しについて
・ドル/円に関して言うと昨日からの流れでドルが底堅い状況だろう。
・今晩はイングランド銀行が金融政策委員会を開催するが、夏に利上げという話があり最近ポンド高も一服しているので比較的タカ派な姿勢が示されるのではないか。

■注目ポイントについて
・例えば先週アルゼンチンが通貨防衛のために緊急利上げを余儀なくされるという状況になり、全般的に新興国売りが目立っている。
・米ドルが対ユーロを含めて全体的に底堅いので、そのドル高の流れに沿った動きと言えばそうだが、新興国市場ではFRBの金融引き締めに対する警戒感が強まっている。
・特にいまアメリカの10年金利が3%に達しており、これは2013年のバーナンキショックで新興国通貨が売られたときのアメリカの金利の最高水準なので、ことさら警戒感が強まっている。

■事態はどれぐらい深刻なのか?
・結論から言うと、私自身はものすごくは警戒していない。
・EWS(新興国/早期警戒シグナル)の推移を見る──シティグループでは世界35ヵ国の新興国について鉱工業生産など6つの経済指標、株価・実質為替レートなど6つのマーケット指標から総合的に新興国の金融経済環境を評価している。
・足元では悪化し始めているが、絶対水準そのものは歴史的に見てもまだ低い状況なので、新興国全般を取り巻く金融経済環境はそれほど悪化していないことを示している。
・例えば2013年のバーナンキショック──FRBのバーナンキ議長がテーパリングの意思を示して、新興国市場が総崩れになった時があり、その時よりもまだ低い水準だが、しかし新興国通貨は売り圧力が強くリスク回避的な状況なので、全体としてのドルが底堅くてもリスク回避で円高の圧力を受けるのでドル/円は出遅れるという動きになるのではないか。

個人成績