5/9 野村証券 池田雄之輔

108.00円~110.00円

■注目ポイント
アメリカ実質金利と新興国通貨

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.998 +99.8銭 8:50 109.835 -16.5銭 22:50

■NY市場を振り返って・今日の見通しについて
・新興国通貨が引き続き下がっていて為替市場ではドルが全面高という状況。
・ドル/円に関しては明日に控えているアメリカの消費者物価指数があるので、しばらくは横ばい圏内の動きだろう。

■注目ポイントについて
・例えばインドネシアルピアのグラフを見ると上がっている=ルピアが下落していることを示す──アメリカの実質金利の上昇と連動する形になっている。
・その背景である実質金利というのは、名目金利からインフレ率を差し引いているので投資魅力を表している為、アメリカで上がっているということは他の国からアメリカに資金が戻っていってしまうという現象が起きているということになる。

■今後、注意すべき局面が訪れる?
・今のところアメリカの実質金利の上昇というのは年初来最大で0.4%と比較的抑えられている。
・過去と比べてもトランプショック(約0.6%上昇)やその前のバーナンキショック──バーナンキはとても大きかったが(約1.6%上昇)、今は限定的なアメリカの実質金利の上昇に留まっている。
・ただし注意すべきはアメリカの実質金利が今1%に足りていない。
・経済の実力からすると本来2%くらいになっていなければならないところをECBの量的緩和政策でおそらく無理に抑えられているということがある。
・従って今後ECBが7月にも量的緩和政策を解除することを予告してくる可能性があるが、そうするとドラギショックのようなことが有り得る(1%以上上昇?)ので、そのときにアメリカの大きな金利上昇と新興国通貨のさらなる下落に注意が必要で、その際にはドル/円も夏場以降、一旦112〜113円に上がった後また押し戻されてしまい110円割れの展開を注意したほうが良いだろう。

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