4/12 シティグループ証券 高島修

106.30円~107.30円

■注目ポイント
アメリカ企業のレパトリが始まる!?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
106.703 +40.3銭 9:15 107.430 +13.0銭 22:55

■NY市場は107円丁度近辺で小動きの展開だったが、今日の見通しは?
・昨日はアメリカの株も金利もあまり動かずにドルも膠着した格好になり、今日は2期目に入った黒田日銀の下で初めての支店長会議が開かれるが、材料難という状況は変わりなく動きにくい展開だろう。

■注目ポイントについて──レパトリというのは企業が海外に置いている資金を本国に戻すレパトリエーションのことで、去年それを促す法律ができたが、いよいよそれが始まるのか?
・実は最近私のところにもこれに関係したと思われるような電話会議の依頼がアメリカ企業から入るようになり、若干動きか出てきたかと考えている。
・2月以降、全体としてのドル安が止まっているのもこういったレパトリの関係とかもあるのかと察している。

■企業が既に現地の資金をドルで持っているところが多く、為替へのインパクトはあまりないのでは?
・過去の2005年にレパトリ減税はブッシュ政権の下で行われたことがあり、このときは趨勢(すうせい)的にはドル安だったが2005年だけはドル高になった。
・当時アメリカ企業が海外に持っている留保利益というのは1兆ドルといわれていたが、今はその3倍の3兆ドルに増えている。
・仮に90%ドル建てで10%がユーロ、円といった現地通貨だと考えても、3兆ドルの10%ということなので3000億ドル、アメリカの経常赤字が4500億ドルくらいなので結構大きい。
・アメリカの経常赤字自体は2005年後に減っているので、そのときを上回る効果が出てきてもおかしくない。

■どの通貨に対してのドル高の効果がある?
・海外留保利益に関する公式な統計はないが、アメリカ企業による海外への直接投資の残高を見てみると、イギリスを含むヨーロッパとカナダ(合わせて66.3%)に偏在している。
・その意味においてはユーロ、ポンド、カナダドルに影響が出やすくて日本は非常に小さい(2.1%)ので、直接した影響は小さいと考えている。

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