9/10 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 106.90円~107.40円
 注目ポイント
 米株価と米中通商交渉の行方

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.179 +27.9銭 7:20 107.527 +12.7銭 翌4:55

■今日の見通しについて
・昨日はアメリカの金利の上昇以外は特段の材料もなく、107円を中心とした狭いレンジの中で動いた。
・今日も来週にFOMCを控え、今週にECBなので狭いレンジ内での推移だろう。

■注目ポイントについて
・今年の7月以降、アメリカの株とドル/円の動きの連動性が高まっている──その為、ドル/円の先行きを予想する上でアメリカの株の行方というのが一つのカギだろう。
・アメリカの景気の代理変数であるISM製造業指数を3ヵ月先行させてS&P500指数と重ねたグラフを見ると、株価の下押しを示唆している──つまり、連動性の高いドル/円にはこの先円高圧力がかかりやすい。

■米中通商交渉が10月にもという話も出ているが、その行方は?
・10月の米中通商交渉に対する進展期待が今のドル/円を押し上げている訳だが、この賞味期限というのは長くないと考えている。
・理由は昨年7月以降アメリカの関税引き上げにもかかわらず、中国からの輸入物価や個人消費の物価動向を示すPCEデフレーターは低下しており、重要なのが一方で関税収入は急増した。
・つまり、関税引き上げによるコストというのは本来アメリカが負担するはずだが、むしろ中国企業の輸出コスト圧縮などにより中国側が負担した──関税負荷の痛みはアメリカよりも中国の方が大きい。
・この状況が変わらない限りにおいてはトランプ政権の対中強硬姿勢は継続し、10月の米中交渉はまとまらず市場の今の楽観は後退する結果、105円程度に向けたリスクオフの円高が進むと見込んでいる。

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