9/4 三菱UFJ信託銀行 小林浩一

 予想レンジ
 105.50円~106.40円
 注目ポイント
 米ドル警戒水準にまた一歩

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.829 +32.9銭 9:20 106.440 +4.0銭 翌3:20

■NY市場は106円丁度を挟んだ動きとなったが、どうみる?
・アジア時間はヨーロッパ通貨が軟調で特にドルの強さが目立った。
・一方でNY時間では注目されたアメリカのISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことでドル買いも一服し、ドル/円は106円を挟んでもみ合っている。
・本日については金曜日にアメリカの雇用統計を控え基本的に方向感は出づらいと考えているが、ブレグジット関連でのネガティブなヘッドラインによる下落リスクに注意が必要とみている。

■注目ポイントについて
・ドルの名目実効レートのチャートを見ると、各国中銀の緩和スタンスによる相対的なドル高、貿易交渉を嫌気した新興国売り・ドル買いの動きによって高水準での動きが続いてきた。
・更にイギリスの合意なきEU離脱への懸念とヨーロッパの景気減速リスクが急速に高まったことで、ユーロとポンドの弱さが一段とドルを押し上げており、急速に警戒水準の100にスピード感をもって近づいている状況。

■アメリカは利下げしたにもかかわらず、これだけドル高が進んでいるということになると、ドル高を嫌うトランプ大統領からもまた何か反応が出てきそう?
・来年の選挙で再選を目指すトランプ大統領はオハイオ、ペンシルベニア等の工業地帯での雇用の悪化、中国の農産品輸入制限による農業地帯への悪影響など、前回の選挙で票田となった地域で逆風が強まっていることを考えると、有権者に対するアピールの為にもドル高けん制に動く可能性は高いと考えている。

■そうなると今後のドル/円の動きは?
・一部ではアメリカによるドル売り介入の噂も流れ、さすがにその可能性は否定されているが、トランプ大統領による口先介入、FRBに対する利下げの圧力を一層強めるものと考えている。
・その面でドル/円でも上値の重い展開が続きそう。

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