8/8 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 105.70円~106.70円
 注目ポイント
 中国 為替操作国に認定で今後の為替は?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.894 +19.4銭 翌3:45 106.302 -39.8銭 11:00

■今日の見通しについて
・昨日は米株反落に伴ってドル/円も下落する場面があったが、106円台割れの所は下げ渋った印象。
・本日は日本の国際収支統計などの発表があるが、基本的にはアメリカ・中国の市場動向次第だと考えていて、ドル/円の上値は重いと考えている。

■注目ポイントについて、アメリカが認定するときの判断基準があるが、今回中国はその判断基準には当てはまっていないにもかかわらず為替操作国に認定されたのは何故?
・アメリカ財務省はこれまでアメリカの貿易赤字額など3つの基準で貿易相手国が為替操作を行っていないか審査してきており、これはオバマ政権のもとで成立した2015年法に基づくもの。
・しかし、今回はこの2015年法ではなくて違う法律を適用した──1988年法だが、これには為替操作国の認定に具体的な基準はない。
・今回アメリカ財務省は2015年法の3つの基準に抵触しない中国をトランプ大統領の意向を汲んで為替操作国に認定することを急いだんだと理解している。

■1988年法のパターンがあるということになってくると日本も他人事ではないような気がするが、そうなってくると為替への影響は?
・実は1988年法も2015年法も為替操作国に認定されても、アメリカ財務省がその国と交渉するとか、干渉を強めるなどといったことが規定されているだけで、具体的な罰則に直結する訳ではない。
・ただ今回、米中関係を一段と悪化させる恐れがあることには間違いなく、ドル/円に関して言えばリスク回避的な円高圧力を強める様子となりそう。
・一方で日米両国は物品貿易協定の交渉を本格化させてくるタイミングなので、円高となっても日本政府としてはなかなか動きづらいという状況になるのではないか。

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